代表理事 挨拶

代表理事角田 和弘

代表理事 角田和弘 私たちは「オペラ・アンサンブル・ぐんま」として10年、「群馬オペラ協会」として14年、群馬県の音楽文化の向上を目的に、年に一度のオペラ公演、年に数回のコンサート活動を行ってまいりました。そして2019年秋に「一般社団法人 群馬オペラ協会」を設立、2020年度より本格的な活動を開始しようと思っていた矢先、新型コロナウィルス感染症拡大のため、思うように活動ができず、時間ばかりが過ぎていきました。2020年9月には全国初となる湖上オペラとして、オペラ「みづち」を榛名湖・湖上にて上演予定でしたが、こちらも中止しました。しかし、私たちはこの作品をいずれ上演出来ることを願っています。

「みづち」という作品には大きなメッセージが込められており、私たちはそれを群馬県を始め、全国に広めなければならないという使命を感じています。オペラ「みづち」は「国民文化祭ぐんま2001」に際し、群馬県が創作したオペラで、首都圏の水瓶である群馬県ならではの作品で、水の大切さ、自然の大切さを訴えています。「みづち」は水の精霊として、地球の環境をむさぼる我々の暮らしへの警告とともに、「美しきふるさと」への回帰を啓示しています。

現在、地球温暖化による気温の上昇、頻繁な大雨洪水被害、大型台風の到来など、地球を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。自分たちの生活を、自分たちの「美しきふるさと」をどうやって守り、次世代に継承すれば良いのか?私たちはこの作品「みづち」に込められたメッセージをを広めるために、新しい方針としてSDGsの精神を取り込み、それを多くの人たちと一緒に広めていきたいと思っています。

一方で、教育、人材育成にも取り組んでいきたいと思っています。子供たちへの上質な音楽の提供、音楽を目指す若き演奏家たちへの指導・教育・支援にも心がけていきます。それによってSDGsの精神が広まり、だれ一人取り残すことなく、平和で安心な社会を創生し、社会貢献にも尽力していきます。

是非とも今後の「一般社団法人 群馬オペラ協会」の活動に注目していただき、その活動を是非とも多くの方々にご賛同いただき、ご支援・ご協力をいただけたらと思っています。何卒、宜しくお願いいたします。
略歴
群馬県立前橋南高等学校卒業、国立音楽大学声楽科卒業、同大学院修了。 85年イタリア声楽コンコルソでミラノ大賞受賞。86年DAADの給費留学生として、ミュンヘン国立音楽大学へ留学。88年3月「椿姫」のアルフレードで藤原歌劇団にデビュー。89年からは文化庁在外研修員としてミラノに2年間留学。コセンツァ・バタフライ・コンクール第2位。帰国後は新国立劇場・藤原歌劇団を中心に活躍。藤原歌劇団・日本オペラ協会団会員委員会委員長。一般社団法人 群馬オペラ協会代表理事・会長。群馬楽友協会専務理事。榛名湖・湖上オペラ総監督。学校法人清水学園三山幼稚園理事。角田音楽企画代表。